基礎栄養

【管理栄養士²】リポたんぱく質【解説】

コン
リポたんぱく質ってよく聞くけど、なんなの?
よく聞くのは、HDLとかLDLかな
ほんいつ
コン
HDLコレステロールの?
そう。HDLコレステロールっていうのは、HDLというリポたんぱく質に含まれるコレステロールの量だよ
ほんいつ
コン
へえ~!
HDLの量を反映するから、HDLコレステロールを検査で測定するんだ
ほんいつ
コン
で、HDLはどんなリポたんぱく質なのよ??

リポたんぱく質とは

小腸で吸収された脂質は、そのままでは水に溶けることができず、リンパ管や血管の中を移動することができません。
そこで、リポたんぱく質という形になり、体の様々なところへ行くことができるようになります。
リポたんぱく質は中心がトリアシルグリセロールやコレステロール、
その周りをアポたんぱく質やリン脂質などで覆った、ボールのような形をしています。

ほんいつ
アポたんぱく質は、アポ酵素と同じで補欠分子と結合することで活性を示すたんぱく質。補欠分子がくっつくとホロたんぱく質になるよ
まあここではホロたんぱく質は出てこないけどね
コン

リポたんぱく質の種類と働き

リポたんぱく質はその組成によって以下の5つの種類に大きく分けることができます。
①カイロミクロン
②VLDL
③IDL
④LDL
⑤HDL
種類によって働きも異なります。

カイロミクロン

キロミクロンともいいます。
トリグリセリドを多く含み、コレステロールは少ないです。
カイロミクロンは小腸で合成され、リンパ管を通って静脈に入ります。
カイロミクロンのトリグリセリドはリポたんぱく質リパーゼにより分解され、全身に配られます。
配り終えた後、トリグリセリドの少なくなったカイロミクロンはカイロミクロンレムナントという名前になり、肝臓に取り込まれ、分解されます。

ほんいつ
レムナントっていうのは、残りかすという意味だよ
事実なんだろうけど、ひどい言いぐさ
コン

VLDLとIDL

VLDLは肝臓で生合成された脂質をもとに、肝臓で作られます。
コレステロールよりもトリグリセリドを多く含みます。
VLDLもカイロミクロンと同じようにリポたんぱく質リパーゼの作用を受けながら全身に脂質を配ります。

ほんいつ
カイロミクロンとの大きな違いは運ぶ脂質がどこからきたかということ。カイロミクロンは食事で摂取した脂質、VLDLは体内で作った脂質を運ぶよ
VLDLのトリグリセリドが少なくなるとIDLになります。
IDLはVLDLとLDLの中間に位置します。

LDL

IDLからさらにトリグリセリドがなくなると、構成成分のほとんどがコレステロールになったLDLとなります。
LDLは全身の細胞にコレステロールを配ります
血中コレステロールの高値は動脈硬化にもつながるため、LDLは悪玉コレステロールとも呼ばれます。
取り込まれなかったLDLは、肝臓に取り込まれ分解されます。

コン
まあ…悪玉だよね
悪玉だね
ほんいつ

HDL

HDLは肝臓で、アポたんぱくと少しの脂質をもとに作られます。
作られたばかりのHDLは未熟HDLといい、その状態で肝臓から外に出されます。
HDLは全身から遊離コレステロールを受け取ります
この時にレシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)という酵素が働くことで、
遊離コレステロールをコレステロールエステルに変えてHDLに取り込みます。

ほんいつ
この酵素は覚えておこう
コレステロールエステルがたくさん溜まると成熟HDLになります。
HDLは肝臓に取り込まれて分解されます。
HDLが集めたコレステロールはVLDLの材料になったり、排泄されたりします。
ほんいつ
コレステロールと脂肪酸がエステル結合したものをコレステロールエステル、していないものを遊離コレステロールというよ

リポたんぱく質の大きさ

リポたんぱく質は種類によって大きさが違います。
コレステロールとトリグリセリドの含有率も合わせてみておきましょう。
リポたんぱく質大きさ、組成
また、リポたんぱく質ごとのアポたんぱく質の種類も過去に出題例があるので、余裕のある時に見ておきましょう。
アポたんぱく質の種類

コン
大きさも結構違うけど、中身も結構違うんだね
何が何を多く含むのか、よく覚えておこう
ほんいつ

リポたんぱく質の体内での流れ

カイロミクロン

①食事摂取で吸収された脂質はカイロミクロンになってトリグリセリドを全身に配る。
②カイロミクロンはカイロミクロンレムナントとなり肝臓に取り込まれ分解される。

VLDL、IDL、LDL

①肝臓で生合成された脂質はVLDLになってトリグリセリドを全身に配る。
②VLDLはその後IDLを経てLDLになり、全身にコレステロールを配る。
③コレステロールを配らなかったLDLは肝臓に取り込まれ分解される。

HDL

①肝臓で、アポたんぱく質と少しの脂質で作られたHDLは全身からコレステロールを集める。
②集め終わったHDLは肝臓に取り込まれ分解される。集めたコレステロールはVLDLの材料になったり排泄される。

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