基礎栄養

【管理栄養士過去問】脂質代謝について【基礎栄養】

脂質代謝に関する記述である。正しいものを2つ選べ。

ほんいつ
今日は2016年問77、脂質代謝についての過去問をひとつ
脂質は種類が多いし、代謝も難しいし、苦手だなあ
コン
ほんいつ
今回の過去問では、脂質に関する用語について意味やはたらきを正しく捉えているかが問われているよ
それが苦手なのよ
コン
ほんいつ
いや、結構特徴的だから、意外と覚えやすいかもよ
じゃあ、いってみよう!
コン

①食後、血中のキロミクロン濃度は低下する。

キロミクロンとは食事でとったトリアシルグリセロールを多く含むリポたんぱく質です。
コレステロールや中性脂肪は水に溶けにくいので、水にとけやすいアポたんぱく質とくっついてリポたんぱく質として体内をめぐります。

コン
でた! アポとリポ
アポはリポの前段階だね
ほんいつ
コン
アポたんぱくはただのたんぱく、リポたんぱくは脂質とくっついた状態

LDLコレステロールHDLコレステロールもリポたんぱく質の一種で、成分の比率によって名前が違います。
キロミクロンはその中でも一番大きく、トリグリセリド(中性脂肪)が構成成分のほとんどを占めています。
キロミクロンは小腸で吸収した脂質を全身に運び、運び終えて空っぽに近い状態になると肝臓で吸収されます。

食後は食事でとった脂質をキロミクロンが全身へ運ぶのでキロミクロン濃度は上昇します。

ほんいつ
キロミクロンがたくさん来て、脂質を運ぼうとするんだね
キロミクロンもがんばってるのね
コン

②食後、肝臓では脂肪酸合成が低下する。

食事をすると血糖値があがります。
肝臓ではインスリンが取り込んだグルコースから脂肪酸を合成し、そこからさらにトリアシルグリセロールを合成します。
合成されたトリアシルグリセロールはリポたんぱく質の一つであるVLDLに取り込まれて血中へ運ばれます。

よって、食後、肝臓では脂肪酸合成が増加する、が正解です。

コン
肝臓は色んなことをしてるねえ
糖新生とか、解毒とかね
ほんいつ
コン
VLDLがリポたんぱく質ってことは、キロミクロンとかLDLコレステロールとかの仲間だよね!
そのとおり!
ほんいつ

③空腹時、血中の遊離脂肪酸濃度は上昇する。
④空腹時、脳はケトン体をエネルギー源として利用する。

遊離脂肪酸とは、その名の通りふらふらふわふわと血中を漂う脂肪酸のことです。
空腹時にはホルモン感受性リパーゼというホルモンが分泌されます。
ホルモン感受性リパーゼは体脂肪であるトリアシルグリセロールを脂肪酸とグリセロールに分解します。
空腹時グルコースがないので代わりに脂肪を使おうということです。

ほんいつ
ホルモン感受性リパーゼは、脂肪を使うホルモン!
それがわかってると、分泌されるタイミングも空腹時って分かるね
コン

脂肪酸はアルブミンと結合して血中へ放出されます。
これが遊離脂肪酸です。

遊離脂肪酸はβ酸化されることでエネルギーとして使われます。
肝臓では遊離脂肪酸のβ酸化でケトン体が生まれます。
ケトン体はグルコースの代わりにエネルギー源として使われます。
脳も普段はグルコースしかエネルギー源として使わないのですが、グルコースがないときにはケトン体を利用します。

ほんいつ
β酸化についてはこの記事を参考にしてね
動画もあるよ
コン

⑤空腹時、筋肉はケトン体を産生する。

腹が減ってようが満腹だろうが筋肉はケトン体を産生しません
ケトン体を産生するのは肝臓です。

コン
最後随分あっさりだけど
筋肉はケトン体を産生しません!!
ほんいつ

まとめ

脂質に関する様々な用語が出てきました。
それぞれのはたらきや意味をしっかり覚えていれば大丈夫です。

また、キロミクロンを理解するのにリポたんぱくやLDLコレステロールといった別の単語が出てくるので、それらも合わせて覚えるとなお良いです。
各用語のつながりが理解できて、より覚えやすくなると思います。

脂質は三大栄養素の一つであるだけに、代謝やはたらきなど幅広い問題が出ます。
過去問をときながら覚えていきましょう!

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