社会

【管理栄養士²】労働安全衛生法【解説】

ほんいつ
この間、職場で夜勤する人たちが健康診断を受けてたよ
あれっ、ほんいつは受けてないじゃない
コン
ほんいつ
夜勤する人だけなの。夜勤する人は半年に1回健康診断を受けなきゃだめだから
へえ~。そういう決まりがあるんだね
コン
ほんいつ
そう! 労働者の安全や健康を保つために、労働安全衛生法があるんだよ

労働安全衛生法とは

労働安全衛生法は、労働者の安全と衛生の確保と、快適な職場環境の形成促進
目的として作られています。
(労働安全衛生法第一条より)

今回は労働安全衛生法に基づく健康診断・労働衛生3管理・過去問を解説していきます。

健康診断

まず、労働安全衛生法に基づく健康診断には一般健康診断特殊健康診断があります。

一般健康診断はすべての労働者が対象となりますが、
特殊健康診断は有害な業務に就く労働者のみが対象となっています。

一般健康診断

一般健康診断には、

①雇入れ時の健康診断

②定期的な健康診断

③特定業務従事者の健康診断

④海外派遣労働者の健康診断

⑤給食従業員の検便

の5つがあります。

コン
一般健康診断って5種類もあるの!?
健康診断の項目が一般的な項目と思えば大丈夫だよ
ほんいつ

①は会社に雇われた時に受ける健康診断です。
入社の前後で受けることになります。

②は雇われた後、毎年1回受ける健康診断です。
健康診断項目

定期的な健康診断では、年齢により省略できる検査項目があります。
雇入れ時の健康診断では省略できる項目はありませんので注意しましょう。

③は、特定の業務に就くものが、6ヶ月以内ごとに1回受ける健康診断です。
特定業務従事者の健康診断
内容は一般的な健康診断とほぼ同じです。
胸部X線検査については、1年以内ごとに1回行えばOKとなっています。

④労働者を6ヶ月以上海外に派遣するとき、派遣前と帰国後に必要な健康診断です。

⑤給食従業員は、月に1回以上検便を実施します。
学校給食従事者は月2回以上とされています。

コン
検便も一般健康診断に含まれるのね

特殊健康診断

特殊健康診断は有害な業務に就いている人に対する健康診断です。
業務内容によって、健康診断の内容も違います。
法令による対象と、行政指導による対象があります。
法令は法律で決まっているもの
行政指導は健診を受けることが指導・勧奨されています。
特殊健康診断

コン
あっ、これはなんかわかりやすい
すべて覚える必要はないけど、ざっと目を通しておこう
ほんいつ

労働衛生3管理

労働者の安全・健康を保つために労働環境や条件を改善・整えること労働衛生といいます。

労働衛生には特に重要な3つの管理があり、まとめて労働衛生3管理と言われています。
労働衛生3管理とは、

作業環境管理
作業管理
健康管理

の3つの管理のことで、それぞれの目的に基づいて、
労働者の衛生を管理します。

コン
この3つをしっかり管理しとけば労働衛生が保たれるってことね

作業管理

作業管理とは、作業時間や作業方法、作業量などを整えることで
有害要因の発生や曝露を防止・減少することを指します。

コン
発生させない! 曝露しない!
そもそもの部分って感じだね
ほんいつ
作業自体を見直すことで、有害要因から労働者を守ります。

例えば、作業時間を短くすることで有害要因の曝露時間を減らしたり、
作業方法の見直しで体にかかる負荷を抑えたりします。

保護具の使用も作業管理となります。
粉塵のでる作業では吸入を防止するためにマスクをつける、
溶接作業の際は保護眼鏡を着用する、などがあげられます。

ほんいつ
保護具の使用が作業管理に入るというのは、過去問でも出ているからチェックしておこう!

作業環境管理

作業環境管理とは、作業を行う環境の有害要因を把握し、
それらをできるかぎり取り除き、また管理することで
作業環境を良好に保つことを指します。

コン
今度は環境を整えるんだ
作業をどうにかするんじゃなくて、作業する場所や周りを管理するんだね
ほんいつ

作業管理が作業自体を指すのに対し、作業環境管理は作業を行う環境を指します。
設備のメンテナンスや、温度管理、換気の実施などが作業環境管理にあたります。
騒音や光などへの対策も、作業環境管理に含まれます。

健康管理

健康管理とは、労働者の健康状態の管理で、
定期的な健康診断を行ったり、
健康を害している人に対して回復するための措置をとったり、
進行予防をしたりします。

コン
これはわかりやすい!

また、労働衛生上特に有害であると判断される業務に就く人は、
一定期間ごとに特殊健康診断を受けます。

ほんいつ
特殊健康診断はさっき見たね
健康診断の実施や、休養を与えること、
医師との面談の実施、配置転換などが健康管理に当たります。

では、過去問を解いてみましょう。

過去問①2013年18

2013年18

労働衛生の3管理の作業環境管理に含まれるものである。正しいのはどれか。1つ選べ。

①保護具の使用

②曝露時間の軽減

③特殊健康診断

④局所排気設備の設置

⑤適正部署への配置転換

それぞれの選択肢が作業管理、作業環境管理、健康管理のうち
どれに当てはまるのか考えていきましょう。

①保護具の使用と②曝露時間の軽減は、作業自体のことなので、作業管理です。
③特殊健康診断は、健康管理です。
④局所排気設備の設置は、作業環境に関する内容なので、これが正解です。
⑤適正部署への配置転換は、健康状態の改善や疾病予防にあたると考えられるので、
健康管理となります。

コン
⑤が難しい~
確かにね。でも、作業を変えたわけでも、環境を変えたわけでもないから消去法で健康管理かな
ほんいつ
コン
いや~、一見作業環境管理っぽいよ
環境を変えたんではなく、人が移動してるから要注意だね。移動したから、結果的にその人の環境は変わってるけど
ほんいつ
コン
なるほどね

過去問②2017年15

2017年15

労働者の安全・遠征に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。

①50人以上の労働者がいる事業場では専属の産業医を置かなければならない。

②事業者は、常時雇用する労働者には保健指導を受けさせなければならない。

③作業環境測定は、有害業務に起因する健康障害が発生した場合に行う。

④国が定めた有機溶剤を使用する労働者は、特殊健康診断を受けなければならない。

⑤衛生管理者は、定期的に職場を巡視しなければならない。

解説していないところも含まれるので、ここで覚えていきましょう。
産業医は事業場において健康管理等に関する指導や助言を行う医師のことです。
事業場の規模によって、産業医についての条件が変わります。

産業医

50人以上の職場に設置職場で選任(非常勤)

1000人以上の職場で専属1名

有害業務では500人以上の職場で専属1名

ほんいつ
わたしの職場の産業医の先生は、定期的に講習会などを開いてくれるよ。面談なんかもやってるね
ほんいつの職場、50人以上もいた?
コン
ほんいつ
いないけど、産業医の先生はいるよ
へえ~、それはいいね
コン
50人以上では専属でなくて良いので、①は間違いです。

②保健指導は特定健康診査の結果をもとに生活習慣改善、健康状態改善のために行う指導をいいます。
事業者が常時雇用する労働者に受けさせなければならないのは、健康診断です。

③作業環境測定とは、作業環境中に有害な因子がどのくらい存在するのかを測定するものです。
これは、有害な業務を行うところで定期的に行います。
作業環境管理を適切に行うために、この測定が必要です。
健康障害が発生してから行うものではないので、間違いです。

④文章の通りです。

⑤衛生管理者とは、作業環境や労働者の健康管理、健康の保持増進のための措置などを行います。
衛生管理者は50人以上の職場で選任となっています。
そして、少なくとも週に1回、定期的に職場を巡視することが定められています。

ほんいつ
この過去問を解きながら覚えてしまおう!

まとめ

労働安全衛生法については、普段あまり関わることのない分野でもあるので、
覚えにくいかもしれません。
ただ、内容はそれほど複雑ではないので、苦手な方は試験前に短期間で覚えてしまうのも手です。

コン
直前の暗記が有効だね
期間をあけて、何度か覚えているか確認すればそれで大丈夫かな。時間をかけるのももったいないので、過去問をそのまま覚えるのがおすすめ!
ほんいつ

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