臨床栄養

【管理栄養士²】高尿酸血症とは【解説】

コン
高尿酸血症・・・なんかすごそ~
血中の尿酸が高くなる疾病だね。痛風って聞いたことない?
ほんいつ
コン
痛風はよく聞くね! 尿酸ってなんなの??
風が吹いただけで足に激痛が走るということから痛風という名前がきてるんだって。その激痛の原因が尿酸だよ
ほんいつ
コン
結局よくわからんけど、こわい!!

高尿酸血症とは

尿酸とは

高尿酸血症とは尿酸が増えすぎた状態をいいます。
尿酸というのはプリン体の老廃物です。
プリン体は食品から摂取したり、体内で生合成されたりします。
プリン体は核酸の材料にもなるので、動物や穀物・野菜などにも含まれる成分です。

尿酸を作る量が増えすぎたり、排出する量が減ると体内の尿酸が増えて高尿酸血症となります。

尿酸値が7.0mg/dl以上で高尿酸血症となります。

ほんいつ
尿酸値が高いだけではまだ痛みはでないよ
というと?
コン
ほんいつ
尿酸がたくさんある状態が続くと、大変なことになるんだ
というと?
コン
ほんいつ
その前に、ちょっと豆知識で休憩しよう
え~っ、気になる! でも豆知識も気になる!
コン

男女で罹りやすさが違う!?

高尿酸血症・痛風は女性よりも男性の方がなりやすいです。
日本では高尿酸血症・痛風の患者の90%以上を男性が占めています。
これは、女性ホルモンであるエストロゲンが尿酸の排泄を促しているためです。
女性も閉経後は尿酸値が上がりますが、尿酸値の高い状態が数年続かなければ痛風にはならない上、もともとの尿酸値が男性よりも低いので、やはり男性よりも高尿酸血症・痛風リスクが低いといえるでしょう。
とはいえ、遺伝的要素や他の疾病などの関係もあり女性でも痛風になる人はいます。

コン
なにそれっ! 男性の方がリスクが高いの!?
エストロゲンは尿酸排泄を促したり骨を作ったり、ホント偉いよね
ほんいつ
コン
うらやましい・・・
閉経すると骨が脆くなったりするけどね。遺伝素因はどうしようもないけど、生活習慣改善で戦おう!
ほんいつ
コン
おー!
じゃあ、高尿酸状態が続くとどうなるか、見ていこう
ほんいつ

血中尿酸値の高い状態が続くと・・・

高尿酸血症の状態が続くと、尿酸同士がくっついて結晶となります。
この結晶が関節にたまることで痛みが生じます。
いわゆる痛風です。
尿酸値が9.0mg/dl以上になると痛風発作が起きやすいといわれています。

コン
あっ、本当だ。高尿酸血症は7.0mg/dl以上だもんね。痛みの出る値はさらに高いんだ!
そういうこと!
ほんいつ

痛みは足の親指の付け根あたりから出ることが多いようです。
痛風の発作が起きている間は痛みがありますが、その後間欠期に入ると痛みは治まります。
そしてまた発作が起き、間欠期に入り…と繰り返します。
これが続くと尿酸が沈着してぶのような結節となります。

コン
間欠・・・って?
間欠泉ってきいたことない? 一定時間で穴から温泉が吹き出すやつ
ほんいつ
コン
あっ、聞いたことある!
間欠というのは、何かが起きたり止まったりを繰り返すことをいうんだ。高尿酸血症でいう間欠期は止まっている状態だね
ほんいつ
コン
あ~、想像しやすくなったよ

高尿酸血症の薬

発作時と間欠期では使用する薬が異なるので、覚えておきましょう。

発作時

発作中はコルヒチン非ステロイド性抗炎症薬などが使用されます。
これらは痛みを抑える作用を持ちますが、尿酸自体を減らすはたらきはありません。
発作時に尿酸値が大幅に変わると発作が悪化するためです。
痛みのある間は、尿酸は減らしません。

間欠期

間欠期には尿酸合成を抑制するアロプリノールや、排泄を促進させるプロベネシドが使用されます。
痛みのでない間に尿酸を減らしていきます。

ほんいつ
発作時に間欠期の薬を飲んでしまうと・・・
想像しただけで恐ろしい!!
コン

痛風腎

通常尿酸は尿から排泄されるのですが、結晶化した尿酸は腎臓に炎症を起こし、痛風腎となってしまいます。
痛風腎は慢性腎不全の原因にもなります。
また、尿酸結晶が尿路にたまると激しい痛みや血尿を伴う尿路結石ができてしまいます。

リスク要因・合併症・改善策

高尿酸血症の発症には遺伝因子飲酒食習慣肥満などが影響しています。
また、高尿酸血症の患者は高血圧糖尿病脂質異常症慢性腎臓病などの合併症を引き起こしやすいともいわれています。
合併症には生活習慣病が多いですね。
高尿酸血症の改善には生活習慣の改善が必須です。

コン
やっぱり生活習慣の改善が大事なんだね
日々の積み重ねが未来の自分を作るんだね。食事もそれを大きく担っていると思うよ
ほんいつ

アルコール制限

アルコール分解において尿酸が産生されることやアルコール飲料にプリン体が含まれていることから、アルコールは制限が必要となります。
また、アルコール摂取は脱水を引き起こすため、尿酸の排泄も抑制されてしまいます。

コン
アルコールっていいことないなあ
嗜む程度がいいね
ほんいつ

プリン体に注意!

プリン体の摂取にも気を付けなければなりません。
プリン体を多く含む食品は主にたんぱく質です。
レバーやかつお・さんまなどはプリン体を多く含む食品として有名ですね。

ただ、プリン体は摂取するものよりも体内で生成されるもののほうが多いということがわかってからは「食べてはいけない!」という制限ではなく、「摂取量に気を付けましょう」という注意に変わってきています。

高尿酸血症、痛風がある場合はプリン体を1日に400mg以内の摂取にとどめることが推奨されています。

ほんいつ
これが高尿酸血症の鬼門! 好きなものが食べられなくなる辛さはなかなか耐え難いよね
でも、摂取しちゃだめってイメージが強かったから、摂取量に気をつけつつ・・・っていうのにはびっくり
コン
ほんいつ
イメージで覚えてしまわないように注意しよう

適度な運動

適度な運動はストレス解消になり、また様々な生活習慣病を改善させます。
高尿酸血症の合併症にも生活習慣病が多く含まれることから、生活習慣改善の一環として適度な運動も推奨されています。

コン
運動は万病を防ぐといっても過言ではないのでは
腰が重くて運動できぬ・・・
ほんいつ
コン
・・・・・・運動しないから腰というか体が重いのでは

カロリー摂取にも気をつけて

適正なエネルギー摂取を心掛けることも大切です。
これは肥満や高血圧・糖尿病などを合併している、これからする可能性がある場合が多いからです。
肥満になると尿酸がたまりやすく、排泄されにくいという悪循環な体になってしまうので適正体重の維持は重要です。

コン
肥満もいいことないね
適正体重を維持する! これ大事!
ほんいつ

高尿酸血症の食事療法

生活習慣病予防プリン体制限に対する食事療法も重要ですが、高尿酸血症においては尿路結石を予防するための食事療法もとても大切です。

野菜や海藻の摂取は尿をアルカリ化させ、結石をできにくくしてくれます。
また、尿酸の排泄を促進させるために1日2リットル以上の水分摂取も推奨されています。

コン
へえ~、水分摂取が大事なんだ!
水分をあまり摂らないという人が多いから、気をつけないとね
ほんいつ
コン
確かに。意識していないと、仕事中なんか全然飲まないかも
水分不足は脱水や便秘にもつながるから日頃から注意したいね
ほんいつ

まとめ

高尿酸血症は、痛みのある時期とない時期で薬の種類が変わることが特徴です。
尿酸を溜めない・排泄する、という観点から考えると、食事療法や運動・生活習慣改善による対策も覚えやすいのではないかと思います。

検査値

高尿酸血症・・・血中尿酸値7.0mg/dl以上

痛みが出るのは・・・血中尿酸値9.0mg/dl以上

高尿酸血症の食事療法

野菜や海藻の摂取で結石をできにくくする

2L/日以上の水分摂取で尿酸排泄を促進する

プリン体は400mkg/日まで!

高尿酸血症の薬

発作中・・・痛みを抑えるコルヒチン・非ステロイド性抗炎症薬

間欠期・・・尿酸合成抑制のアロプリノールと排泄促進のプロベネシド

コン
高尿酸血症といえばプリン体っていうのだけはちゃんと覚えてるのなんでだろう~♪
コン
・・・・・・
コン
動画もわかりやすいっ!

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