

律速酵素とは、その代謝経路における反応の速度を決める酵素のことです。
酵素はそれぞれ違う速度で反応します。
A、B、Cの酵素がそれぞれ最大速度で走ったとします。
Aが一番速く、Cが一番遅いという結果になりました。
Aの速度にBとCが合わせることは難しいですが、Cの速度にAとBが合わせるのは簡単です。

代謝経路における反応速度もこれと同じで、一番遅い酵素の反応速度にほかの酵素は合わせてくれます。
つまり、一番遅い酵素の反応速度が、その代謝経路の反応速度になるということです。


このように、代謝経路で一番遅い酵素を律速酵素といいます。
